『響けユーフォニアム』(自分たちは中学時分、『ユーフォニューム』と言ってた)を見ながら書いてる。
ユーフォニウム(当時の言い方に準じてこちらで書かせてもらう)は一度やったことがある。柔らかくて明るい音を出せる楽器で、吹奏楽器の中では一番好きな音を出せる楽器だった。
中学時代、自分はトロンボーンパートだったし、遊びで吹くことはあったにしろ、県大会も四国大会も中3の夏までは、トロンボーンで出場した。音に関して言えば、トロンボーンの細くて細工のでき易い(『吹き方によっていろんな表情が出せる』と言い直した方が良いかも…)音よりも、当時は柔らかくて明るいユーフォニウムの音の方に『ある種の憧れ』を抱いていた。
中3生の時、四国大会が終わった後、
「県大会でやる曲は何にする?」ってT先生(K中学の吹奏楽部の顧問)に尋ねられて、
「ドボルザークの新世界より!」
「賛成!」
「賛成!よろしく!」前年度に県大会に出場する時も候補に挙がった(というより多分、前年の中3生のほとんどがリクエストしてた)曲だった。様々な事情により(?)却下されてしまった経緯を見てきた自分たち(当時の中3生)は、その曲に対する、ある種憧れに似た思い入れがあったし、中3生の中で反対する者は居なかった(と自分は認識している。少なくとも表立っては…)。詳細については不明だが、その時のリクエストは受諾された。
演奏するのは、『新世界より』の第4楽章で、吹奏楽器が結構活躍する曲だ。自分はトランペット&トロンボーンといった吹奏楽器が、華やかに主題を演奏する最初や最後のパートもいいとは思うが、最初の主題を演奏した後、静かに木管楽器(クラリネット等)が奏でるメロディーの裏メロディー(チェロが奏でている)が特に好きで、
(このチェロの音は吹奏楽器でやるならユーフォニウムだ!)とかねがね思ってた。当時のブラバン(ブラスバンド)には、ユーフォニウムに中3生も居なかったし、『新世界より』の譜面を確認した後、1st.トロンボーンは後輩(中2生)に任せて、ほぼあの『裏メロディー』を吹くためだけに、自分はユーフォニウムのパートに移った。(トロンボーンとユーフォニウムのマウスピースの大きさは、ほぼ同じで、スライドとピストンの奏法上の違いはあるものの、移動にあたっての違和感はなかった)

当時のK中学のブラスバンド部は、県下ではトップで、自分が入部してから、四国大会の予選も勝ち抜いて県代表に選出され、県大会も『優勝』だった。自分たちが中3になっても、夏の四国大会の代表には選出されてたし、それなりの自信もあったが、11月の県大会は、『準優勝』で終わった。
「なんで!?」自分たちはとても納得はいってなかったが、先輩たちは、
「いや、君たちの方が良かったよ!審査員も、いつもK中学ばかりやったらというのもあったんじゃないかな…」とか言って、沈んでいる中3生たちを慰めてくれた。(何人かの審査員で意見が割れたとも聞いた)
最初で最後だったユーフォニウム演奏で、念願のフレーズは特にミス無しで吹けた(自分としてはそれもあって落胆してた)。心残りがあるとすれば、『県大会で優勝をとれなかった』という結果だけで、それも今は良い思い出になっているのかも。

カテゴリー: 随筆

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