テニスコートで紀州みかんを頂いた。H先生邸には柑橘類の木が、何本かあるらしく、折にふれ何種類かの柑橘類を頂いている。
「江戸時代に紀国屋文左衛門が江戸に運んだのと同じミカンです」と言われ、文献のコピーも頂いた。味は?
  正直なところ小ぶりな割に種が結構あるので、食べにくいが、甘味は温州ミカンにも引けを取らない。
(昔の江戸っ子は、こんな味のみかんを食べてたんや…)そう思いながら食べると、何かノスタルジック…。

紀州みかん

頂いたコピーは以下の通り。

●キシュウ(紀州)ミカン
  小果,扁球形。果皮は,橙黄色で光沢があり,芳香を有し,極めて薄いが,浮皮になりやすい。室数は10〜13。果肉は柔軟多汁,酸は少なく甘味が強い。種子は5〜6粒,胚は淡緑色で単胚。熟期は12月上中旬。樹勢は強い方ではないが,酎寒性,耐病虫性が说れ,樹令数百年の古木が存在する。葉は小さく,枝葉は密生する。

  小ミカンとも呼ばれる。中国原産で,かの地では蒔桔とか金銭桔と称するという。我が国への来歴は不明で,田道間守が持帰ったのは本種だと説く人もいる。本種の単胚性は,上記中国品種そのものの渡来であるかどうかに疑問を投げかけるが,ともあれ,古い時代から存在したことは確かで,熊本県下で,古くから栽培されていたことを物語る伝説がある。その後,各地に広まったが,特に,和歌山県の有田付近の特産物となった。紀国屋文左衛門が江戸に運んだのも本種だ。温州ミカンが出回る明治中期以前は,我が国の主流品種であった。香気や食味は優れるが,小果のため,現在では和歌山,熊本,鹿児島などで,わずかに産するだけである。本種の変異系として,果実が比絞的大きい平紀州と,たねなしの無核紀州がある。無核紀州は,全く種子のない品種として有名だ。無核性を,めしべの不全という人が多いが,完全な胚のうの形成が認められ,受精も行われる。受精胚が発達しないため,無核になると思われる。
(岩政 正男 著、柑橘の品種©、1979年10月5日発行 より)

カテゴリー: 日記

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