自分は家で一人酒をやると、結構ハイになり、誰彼無しに電話を掛けたくなる性癖があるらしい。一度、ほとんど一緒に飲みに行ったことのない小学時代の知人に電話を掛け、
「中村?今度ちょっと飲みに行ってくれん?」と言うと、
「いいよ」ことも無しに返ってきた返事に意表を突かれ、
「え、ホンマに?」って答えると同時に、少しウルウルとなった。中村は小学時代に岡田という製麺所の息子と三人でよく遊びに行った遊び仲間で、中学以降は彼が高知市内の学校に行ったため、特に付き合いも無かった。携帯の電話帳には、彼の上に一緒によく飲みに行ってる友人の電話番号もあったが、多分、その『ウルウル』を考えると、中村本人の携帯に掛けているという認識は、その時の自分にはあったようだ。
 それから場所と日時を決めて、岡田(彼は中学までは同じ学校だった)も含めた小学時代の他の友人にも連絡して、五人で一杯やった。その席で、
「自分としては、酔った勢いやったけど、急に中村に電話が掛けたくなって掛けた。けど、『いいよ』って言ってもらえて、『ホンマに』って言って泣きそうになった…」と言うと、
「いやキミやんが、掛けてくるやったら、なんか相談事があると思うて、『これは聞いちゃらないかん!』と思うた」とのこと。
 人騒がせも甚だしいけど、中村は相変わらずいい奴やってるし、自分は幸せ者だと思った。

カテゴリー: 随筆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です